異彩の百貨店 by HERALBONY
先日、日本橋三越本店1Fにて行われたHERALBONYとの周年コラボイベント「異彩の百貨店」を訪れた。
まずHERALBONYとは。
「異彩を、放て。」をテーマに知的障がいを持つアーティストのアート作品を雑貨や小物に留まらず、さまざまな街にまでアートデザインとしてコラボレーションをし、障がい者の可能性、価値を高めていく取り組みをしている企業である。
数年ほど前にHERALBONYと出会い、障がい者がアーティストという肩書きを持ちながら創作するアートの力強さ、個性、そしてその肩書きを背負う説得力を作品から感じたのを覚えている。
企業が障がい者雇用を産み出すという枠組みには留まらない、障がい者のアーティストとしての自立、価値を健常者との線引き無しに高めていこうとする姿勢に激しく共感した。
この日はライブペインティングを行うなどで会場は賑わっていた。
今日のライブアーティストは「伊賀敢男留」氏。
青をテーマにつくられる作品。
一心不乱に色を重ねていく横顔は逞しく、そして躍っているように走らせる手の動きを生で感じることができた。
伊賀氏の「青い窓」という作品が好きだった。
絵を描く以外にもチェロを奏でることもあるらしく、いつか伊賀氏のアートの音を聴いて踊りたい。
自分の創作意欲の後頭部を打たれるような時間であった。